【第1回】自分のリズムを知ろう 生理周期のお話
生理前の身体と心の不調、我慢していませんか?私の外来には「生理前になるとイライラして家族にあたってしまい、病院に行ったほうがよいと言われて」と受診する30~40代の女性や、「生理前になると不安に感じたりネガティブに考えてしまい、パートナーとケンカをしてしまう」とパートナーと一緒に受診する20代の女性がいます。また、「生理前になると気分の浮き沈みが激しくなり、学校を休んでしまう」とお母さんと一緒に訪れる中学生も。
女性の場合、同じような事柄でも生理前と後ではイライラの度合いが違うとか、生理前になると、いつもはそれほど不安に思わないことがすごく不安になってしまう場合があるのは、女性ホルモンによってコントロールされているからなんです。さて今回は月経周期についてお話ししていきます。
そもそも月経周期とは、月経初日から次の月経が開始する前日までを言います。25日~38日が正常周期となり、その中で4つの時期があります。
- 「月経期」は、下腹部痛や腰痛、頭痛などによる体調不良を感じる人が多く、その結果、気分的にも憂鬱な気分になりやすい時期です。
- 「卵胞期」に入ると、エストロゲンが増え、心と身体の調子が安定しやすい時期に入るため、明るく前向きな気分になります。
- 「排卵期」には、急激なエストロゲンの低下が生じ、不正出血や、排卵に伴う下腹部痛を感じる人がいます。
- 「黄体期」には、エストロゲンとプロゲステロンのアップダウンにより、再び、心身の不調をきたしやすい時期となります。肌荒れや食欲増進、乳房痛、下肢のむくみ、便秘などのほか、イライラしたり、気分が落ち込みやすくなることも。
月経のある女性の7~8割は、黄体期に、これらの不調を自覚すると言われています。
日常生活に支障をきたし、治療が必要な状態を「月経前症候群(PMS)」と呼びますが、PMSと診断された場合には、低用量ピルや漢方薬などで治療することができますので、前向きに治療を受けてほしいです。
このように、自分の月経周期を知っておくことで、自分の体調の浮き沈みの理由を知りながら生活のリズムを整えることができますし、調不良を起こしやすい時期には休息や発散をすることで心を開放する時間をとり、体調のよいときに大切な予定を入れるといいですよ。
